おまとめローン（一本化）のことなど、銀行カードローンの特徴をわかりやすくご紹介します。

銀行おまとめローンの確立

1990年代にバブル経済が崩壊したことによって消費者金融が急速に成長しました。一方、いくつかの大手金融機関が債務超過によって破綻して以降、銀行は不良債権処理を加速させていくこととなります。

これによって銀行は、顧客への融資の貸し渋りが増加し、行き場を失った債務者は消費者金融や、場合によっては闇金融などから自転車操業的に借金を重ね、2000年代には多重債務者の急激な増加が社会問題となりました。

1996年から2000年代にかけて、金融ビッグバンと呼ばれる銀行業に関する規制緩和政策が実施され、大手銀行の合併や消費者へのサービスに特色を出すことで生き残りを迫られました。

こうした中、銀行が積極的に取り扱うようになった商品が「おまとめローン」です。おまとめローンは低金利と長期返済を可能とする高額融資であり、複数の金融機関からローンや借入がある債務者に対し、その総額相当を融資をすることで、債務者の返済負担を軽減させることができます。

銀行は、低金利な高額融資を行うことで長期的な顧客を掴むことを目的とし、あまり一般的ではなかった「おまとめローン」を身近な金融サービスとして確立しました。